いくさーのごーれむを召喚

https://twitter.com/Golem_Ikusa 長めの呟き

カエルの精霊について思ったけどつぶやくとなんか恥ずかしい文章

カエルの精霊はかなり面白いカードだと思っている。
個人的には以下の点が好き。

  • デッキのカードを使う
  • 構築でかなり制御が効く
  • コストが増えていくためチャリチャリはしにくい
  • 引いたカードの種類とコストは相手もわかる

playhearthstone.com

 

好きなところ

デッキのカードを使う

このカードはデッキ内のカードを掘り進めていくカードである。

つまり、外部リソースが関わってこない(ただしドローであるためシャーマンのクラスのファンタジーとはあまり噛み合っていない)。

ドラゴン年になって、ハースストーン全般で「外部リソースが過剰である」といった批判が盛り上がった。「手札に加える」「発見」が増えた結果、デッキにないカードだけで勝負がついたり、無限リソースではないのに引き分けまで粘れるようなデッキが台頭したりと、まるでデッキ構築なんて意味がないと感じてしまうことが話題になった。

しかし、このカードを使うデッキはあまりそういったことにはならない。

このカードを入れるようなデッキは「早いうちにできる限り多くのカードを使って相手のヘルスを削り切る」「デッキのカードを全て引ききることで強力な効果を持ったカードを使う」事が多いからである。

構築でかなり制御が効く

これもかなり重要な点である。

デッキを構築する段階で呪文構成をしっかり考える必要がある。

そして採用するミニオンや呪文をうまく選ぶことで引くカードはランダムでもかなり再現性のある強力な動きを可能にする。

逆に、ただ入れるだけで強いカードではないということだ。

以前のハースストーンでは、あまりに使用率の高いカードは多様性を損ねるとして殿堂入りという処置が取られた。

カエルの精霊はそういったカードではない。

hsreplay.net

コストが増えていくためチャリチャリはしにくい

効果でデッキから引くカードはコストが増えていく。

そのため、大量の呪文を使用するのは簡単ではない。

例えば、引き切るデッキの典型としてノミプリーストやメックトゥーンドルイド(ヴドゥ時代)等があり、デッキを引ききるための強力なドローエンジンとしてガジェッツァンの競売人がよく採用される。

ローグやドルイド、プリーストなどで軽い呪文を多くしたデッキを一気に引ききることができるが、これらは「対話をしていない」「相手がカードを引くのを眺めるだけ」など、対戦相手が不快に思うためバランス調整班が注視しているとされる。

カエルの精霊でそういった動きをするには呪文のコストを下げるカードが必須になるが、現環境では焼き付く幻視くらいであるためそういった事態はあまりない(もし永続呪文コスト減が来た場合、特定コストの呪文を使い続けることができるが)。

引いたカードの種類とコストは相手もわかる

個人的にかなり気に入っている点で、「コストがXの呪文」ということがわかるだけでも何を引いたかかなり予測できる。

デッキ構成からも呪文の種類は予想でき、手札に関係した読み合いが発生する。

こうした予測とそれをもとにした情報戦はカードゲームの楽しみの1つであり、それをあまり阻害しないこのカードは気に入っている。

 

問題と思える点

カエルの精霊が現環境で悪く言われることがあるとしたら、以下の点だと思われる。

  • 進化をサーチできる
  • コインが0コストの呪文である

進化をサーチできるというのは、現環境のシャーマンにとってかなり重要な点である。

サバクウサギや魔古の肉細工師を進化させて取り返せない盤面を作りそのまま押し勝つのは今のシャーマンにおける最も強いムーブの1つであるためだ。

そのキーカードである進化を引ける上、カエルの精霊自身がコスト3のミニオンであることも強力である(3ターン目精霊、4ターン目 サバクウサギ、0コスト呪文、進化といった動きがある)。

 

そして以前から議論はされているものの、コインが呪文であることがかなり影響するカードでもある。

悪党同盟環境でアグロオバロシャマを使用していたのだが、先手と後手で勝率がなかなか大きく開くこととなった。

その原因がコインが呪文であることで、後手のみカエルの精霊、コイン、引いてきた1コストの呪文といった動きができるためである。

そもそもカエルの精霊は低コストの呪文が手札にないと意味がないカードだ。

確実に0コストの呪文が手札に加わるということがあまりに強いのである。

まとめ

カエルの精霊はデッキ構築を考えさせ、読み合いを作り、外部のリソースに依存しない良いカードだと思っている。

しかし進化がそれを許さないかもしれない(自分も進化を許したくはない)。